1. 創業時に必要な資金の種類
創業時に準備すべき資金は、主に以下の3つに分類されます。
1-1 設備資金
設備資金とは、事業開始に必要な設備や機材を購入するための資金です。店舗の内装工事費、オフィス家具、製造機械、IT機器などが該当します。これらは初期投資として一度に多額の費用が必要になる場合が多く見られます。
具体例:飲食店を開業する際、厨房機器の購入や内装工事費として約800万円を投資する
1-2 運転資金
運転資金とは、事業を運営するために必要な日々の資金です。例として、仕入費用、人件費、光熱費、広告費などが挙げられます。運転資金は一定のキャッシュフローを維持するために欠かせません。
具体例:IT企業が、創業時に月々のサーバー運用費や開発者の給与として初期6か月分の資金500万円を準備する
1-3 予備資金
予期せぬトラブルや経済状況の変動に備えるための資金です。例えば、需要の急減、機器の故障、新型コロナウイルスのような予期せぬ外部要因による影響に対応するため、一定の資金を予備として確保しておくことが重要です。
具体例:輸入業者が為替変動リスクに備えて予備資金200万円を確保する